星★カフェ日記

テーブルの上のフーガな日常を書き留めています

アントニーン・レイハ ピアノのための36のフーガ Op.36

ベートーヴェン(1770-1827)と同年生まれの作曲家アントニーン・レイハ(1770-1836)の作品。ベートーヴェンは「これはフーガではない」と言ったらしいです。たしかに、それまでのフーガにあるような近寄りがたい雰囲気はないですね。茶目っ気に満ちた変奏曲みたい。でも、この方がパリ音楽院の教授になったことが、その後のフーガ作曲家の系譜がドイツからフランスに移行したきっかけになった気がします。お弟子さんのセザール・フランクから、サン・サーンス、フォーレラヴェルへと。21世紀に入って再評価がはじまり、録音も増えてきているので、注目しています。


Ivan Ilić performs Antoine Reicha's Fugue no 32 [live]