星★カフェ日記

テーブルの上のフーガな日常を書き留めています

セヴン・スプリングス・ヴィンヤード ピノ・ノワール エオラ・アミティ・ヒルズ 2017

香りも色に似て落ち着いたブラックチェリーにスミレ、程よくグリルした樽のニュアンス。口に含むとややドライな果実の甘味とキュートな酸味の絶妙なバランス。適度なミネラル感。滋味を残しつつ綺麗にまとまる余韻。オレピノ初体験でしたが、ブルゴーニュとは違うピノの表情にちょっとジーンと来てしまいました。「新世界に渡っていろいろありましたが、こちらでも元気にやっています」そんな便りを受け取ったような気分で、ワインを飲みながら涙目です。「フランスの古樹たちにも誇りに思ってもらいたい」そう思える天晴な佇まい。飲めて良かったです。(WA92)

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EVENING LAND VINEYARDS SEVEN SPRINGS VINEYARD PINOT NOIR EOLA AMITY HILLS 2017

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 Op.61

ベートーヴェン(1770-1827)が1806年に書いたヴァイオリン協奏曲。メンデルスゾーンブラームスのヴァイオリン協奏曲とともに三大ヴァイオリン協奏曲と言われる名作。昨日からずっと聴いているのですが、個の情念を爆発させるベートーヴェンらしい演奏になかなか出会いません。しかし、このリサ・バティアシュヴィリさんの堂々とした歌いっぷりは良いです。気に入りました。


Beethoven: Violin Concerto - Lisa Batiashvili✧Zubin Mehta✧Israel Philharmonic Orchestra

春野菜とミンチのパスタ

阪神西宮駅を南に出て少し東に行ったところにある『クアドリフォーリオ』さんの今週のパスタ。わたしにとってのイタリアンの定義「カジュアル×季節感」にぴったり。菜の花の苦みが芽吹きの季節のイメージを鮮やかに喚起します。また、通いたいお店が増えてしまいました。

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春野菜とミンチのパスタ

シャトー・カントメルル 2014

グラスから立ち上るブルーベリージャムの上品なタッチ。それを中心に樽が様々な香りの幻影を見せる。口に含むと、果実の甘味が優しく、酸味も程よい。長い余韻。味わいが綺麗な温もりに変わる。
メドック5級のファーストを「なんて美味しいんだ!」と思うのですから、もうワイン沼に片足を突っ込んでいますよね。そう考えると、ちょっと寒気もしますが・・・。でも、このヴィンテージにはいたわりを感じます。一言で言えば「優しい」ワイン。カマンベールだけで永遠に飲める気がします・・・やっぱりヤバいですかね?(WS90、JS94、WE92)

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CHATEA CANTEMERLE 2014

ブラームス チェロ・ソナタ第1番 Op.38

ブラームス(1833-1897)はベートーヴェンほどフーガは書いていません。この1865年のチェロ・ソナタは、そんな数少ないフーガ(第3楽章)を含む作品になります。ベートーヴェンのチェロ・ソナタの形式を借りていますが、響きは完全にブラームス。大編成の協奏曲と聞き間違えそうな声部の厚みは圧巻ですね。ぜひ第1楽章から聴いてみましょう。

Brahms Sonata op.38 1st mvt Camille Thomas and Beatrice Berrut

明苑の餃子

西宮の山手幹線沿いにある香港料理『明苑』さんの焼き餃子です。大きさのわりにお値段が張るなぁ、と思いながら一口食べて、自分の認識の甘さを思い知らされました。様々な香辛料と具材が口の中に見事な点描画を描くよう。よく考えれば中国料理はフランス料理に並ぶ世界三大料理の1つでしたね。納得です。久しぶりの感動的な料理でした。

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明苑の餃子(¥600)